【古本屋の古物商許可申請】個人の場合の取り方

◆古本屋のこと

古本などの中古品を販売するのに必要となる古物商の許可。

自分が使用した衣類や読み終わった本を売るだけなら必要ありませんが、仕入れたものを売るとなると、古物商許可が必要になります。

この記事は、古本屋になりたかった私が実際に古物商許可の申請をしてみた経験を元に、古物商許可申請についてまとめています。

古物商許可の取り方を確認

古物商許可の申請は警察署で行います。

警察署のイメージ

お住まいのエリアの警察署、あるいは自治体のサイトに、古物商許可申請の手続きの流れや、必要書類について記載されているかと思います。

私もそこで調べて書類を揃えました。

ただ、少々わかりづらくて何度か警察署に通うことになってしまいましたので、同じことの無いようにわかりやすく解説したいと思います。

資格試験はない

古物商と聞くとなんだか小難しい知識が必要な気がしてしまいますが、特に資格が必要とか試験を受けるとかではありません。

必要書類を揃え、必要事項を記入して申請すれば、誰でも許可を得ることができます。

個人でも取れる

古物商の許可は、個人でも法人でも取ることができます。

個人は、個人事業主だけでなく、単なる個人としても取ることができます。

私の場合、古物商の許可申請をした時はまだ副業程度の気持ちでいたので、普通の個人として申請しました。

個人や個人事業主として取得することはできますが、後から法人化したい場合には許可申請を再度行うことになるので、その点だけ注意が必要です。

古物商許可を取るのに必要なもの

警察署へ古物商許可を申請する前に、書類を揃える必要があります。

ここでは、私が実際に個人で申請する場合に必要だったものをまとめます。

必要書類

  • 申請書類、略歴書、個人用の誓約書
  • 住民票の写し、市町村の長の証明書
  • 送信元識別符号(URL)を使用する権限のあることを疎明する資料
  • 賃貸物件の場合、貸主等の使用承諾書

申請書類、略歴書、個人用の誓約書

これらは、警察署のサイトからダウンロードできました。

ダウンロードできなければ、先に警察署へ取りに行き、記入して持っていくことになるかと思います。

住民票の写し、市町村の長の証明書

住民票の写しと市町村の長の証明書は市役所や区役所でもらいます。

住民票の交付請求のイメージ

住民票は本籍が記載されたものが必要でした。

市町村の長の証明書は「身分証明書」のことで、禁治産・準禁治産、成年後見の有無、破産の有無を証明するものです。

送信元識別符号(URL)を使用する権限のあることを疎明する資料

「URL」って日本語にすると「送信元識別符号」なんですね!

ネットで販売する場合には、どこでネットショップをやるのかがわかるような証明書が必要だそうです。

ただ、そもそもメルカリShopsなどの申し込み時に古物商許可証が必要だったりします。

私が確認したところ、個人のショップのURLではなくメルカリなどのサイト全体のURLでも良いとのことでした。

貸主等の使用承諾書

営業所や古本の保管場所が賃貸物件の場合に、承諾書の提出が必要となります。

個人でネット販売する場合、商品の保管場所はまずは自宅かと思いますが、自宅が賃貸物件だったら大家さんや管理会社の承諾が必要になるわけです。

賃貸契約書のイメージ

管理会社に電話したところ、私が住んでいる物件では事業を行うことは不可で、大家さんは古いタイプの人なのでネットショップと言っても理解できないかも、とのこと。

あくまで商品を保管するだけで、店舗として人の出入りが無いことを条件に、管理会社側で承諾書を作成してくれました。

ちなみに、警察署のサイトに記載は無かったのですが、一緒に賃貸契約書のコピーの提出も求められました。

申請にかかる費用

申請の手数料として、1万9千円かかりました。

また、古物商の許可が下りた際には古物商許可のプレートを掲げることになりますが、このプレートを警察署で購入するのに3千円かかりました。

古物商許可証とプレート

プレートは自分で発注したりして作る人もいるとのことです。

古物商許可申請の注意点

注意のイメージ

ここでは、申請の際に私が手間取ったことを思い出し、スムーズに申請するための注意点としてまとめておきます。

あらかじめ決めておくべきこと

  • 本の保管場所
  • 販売する場所(ネットならURL)
  • 仕入れるルート

私は勢いで申請してしまったのですが、最低でもこれだけははっきりさせておくと申請がスムーズかと思います。

仕入れるルートはお客様からの買取だけでなく、ブックオフなど他の古本屋でもOKでした。

賃貸物件は管理会社に確認が必要

賃貸物件の場合、店舗や事務所にすることはNGの場合がありますので、申請の前に確認した方が良いでしょう。

私の場合は、たまたま管理会社の方が柔軟に対応してくれたので良かったですが、そうでなければ自宅で申請することができませんでした。

時間の余裕を持って申請する

申請から許可が下りるまでは1か月ほどかかりました。

すぐにでも本を売りたいと勢い込んでいたので、待つのが長く感じてしまいました。

開業を計画している方は、あらかじめ時間がかかることを想定して早めに申請すると良いと思います。

個人で古物商許可申請のまとめ

あくまで私の体験からですが、ここまで古物商許可の申請についてまとめました。

許可が下りた後は、警察署から古物商のルールについての書類をもらうと思いますので、記載されているルールに従って営業してくださいね。

これから個人で古物商許可申請をする方に、少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

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