ネットで古本を売りたいと思った時、メルカリを選択肢の1つとして思い浮かべることは多いと思います。
メルカリには、フリマの「メルカリ」と「メルカリshops」とありますが、どちらが良いのでしょう?
この記事では両方で古本の販売をしてみた私が、メルカリshopsを中心に、メルカリとの違いやメリット・デメリットについてお伝えします。
メルカリshopsの古本販売をメルカリと比較
メルカリshopsとは、メルカリ内に開設できるネットショップです。
メルカリとの違い
メルカリはあくまで個人の不用品を出品できるフリマですが、メルカリshopsは店として仕入れたものを販売できます。
メルカリとどっちが売れる?
両方で古本を売ってみた結果としては、正直変わらないという感想です。
欲しい本を検索した時に、フリマもshopsも同じように表示されるので、より安くて状態が良く配送が早い商品が選ばれるのは変わらないと思います。
本以外のことはわかりませんが、本に限ってはどちらも同じでした。
ただ、仕入れた古本も売れるメルカリshopsの方が、在庫をたくさん抱えられる分だけ売れる数は多くなるとは思います。
メルカリとの併用
メルカリとメルカリshopsは併用可能です。
私は個人でメルカリを利用し、お店としてはメルカリshopsを利用しています。
メルカリでは本以外の不用品や、店の本としてはちょっと系統が違うかなというものを売っているので、同一の商品を置いてはいません。
でも、メルカリの公式サイトには制限は無いと記載されていました。
ただ、一点しかない商品を同時に販売するのはトラブルの元なので、気を付けた方が良いとは思います。
メルカリshopsで古本販売するメリット
複数人で運営できる
私がメルカリではなくメルカリshopsを利用することにした理由がこれです。
メルカリは、アカウントの共用を禁止しています。
また、一人が複数のアカウントを作ることもできないため、メルカリshopsという選択になりました。
メルカリshopsでは、スタッフアカウントはアプリではなくブラウザからのログインになるので、その点が少々不便ではあります。
でも、複数人で管理するならメルカリshops一択ということになるかと思います。
値下げ交渉がない
メルカリshopsでは、基本的にはメルカリのような購入者とのやりとりが無いので、値下げ交渉はありません。
メルカリの公式サイトにも、値下げ交渉はできない仕組みになっていると記載されています。
ただし、実際はというと、質問で値下げ交渉をされたことがあります。
丁重にお断りしましたが、できないことはない、ということになってしまいますね。
商品発送時に売上が反映される
メルカリの場合は、購入者に商品が届き、評価が終わった時点で売上が反映されます。
でも、メルカリshopsの場合は、発送時に売上が反映されます。
ちょっとでも早く、と思う店側としては嬉しいことでしょうか。
ただし、配送業者の処理の状況によるのか、翌日になってもまだ発送処理中で売上に反映されないということも実際にはあります。
SNSと連携できる
メルカリshopsはSNSとの連携が可能です。
お店をするならSNSでの発信は重要ですから、ありがたいですよね。
クーポンを発行できる
メルカリshopsでは、何かとキャンペーンがあったりしますし、フォロワーさんへのクーポンを発行することもできます。
販促に上手に活用したいですね。
複数の在庫管理ができる
古本だと、同じ商品が複数あるというのは、大手の古本屋でもない限り少ないかなとは思います。
でも、一度に複数の在庫管理ができるのは、手間が少なくて済みますね。
メルカリshopsで古本販売するデメリット
審査に通過する必要がある
メルカリshopsの開設には審査が必要です。
審査といっても、個人的な感想としてはそれほど厳しいものではないと思います。
販売する商品がメルカリで禁止されているような物でなく、必要な情報等をしっかり揃えていれば大丈夫なはずです。
中古品の販売は古物商許可証が必要
古本などの中古品をメルカリshopsで販売するには、古物商許可証が必要です。
メルカリは、同じ古本でも個人が読み終えたものを販売することが前提なので、必要ありませんでした。
メルカリshopsの場合は、店として仕入れたものを売ることができるため、中古品は古物商許可証が必要となります。
まだ申請していない場合は、申請に費用がかかるので、ここはちょっと痛い出費ですね。
運営者情報が開示される
ネットショップとして、購入者が必要とすれば運営者情報を開示する必要があります。
常にネットに開示されているわけではないので、個人情報が洩れる心配はそれほどありません。
心配な方は、バーチャルオフィスで住所貸しを利用することも可能です。
売上金の振込条件がある
売上金は毎月10日に振り込まれますが、売上が5,000円を超えていない場合は振り込まれません。
振込期限は180日なので、それまでに5,001円以上の売上が無いと振り込まれないことになってしまいます。
使えない配送方法がある
メルカリにあるゆうゆうメルカリ便は、メルカリshopsでは対応していません。
コンビニなどからの発送は一度に送るのも気を遣うし、なかなかの手間なので、ゆうパケットポストで発送できるといいのですが。
また、スタッフアカウントを持つ人が発送する場合、スマホではできないのでQRコードを印刷するなどのひと手間が発生します。
匿名発送をしないという手もあり、大手の古本屋さんはそうしているところもあるようです。
確かに大手であれば、匿名でなくとも安心かもしれないですね。
でも、個人のショップのようなところは、やはり匿名発送は必要かなと思います。
バーコード出品ができない
メルカリの場合は、本をバーコードで出品することができて、とても楽です。
でも、メルカリshopsではバーコード出品ができません。
これについてはあまり情報が無かったのですが、私が調べた限りではできないようです。
登録にかかる時間がだいぶ変わるので、バーコード出品ができるようになるといいですね。
メルカリshopsで古本販売する際の疑問
個人でも開設できる?
個人、個人事業主、法人それぞれに開設可能です。
私は個人で開設しました。
購入後の流れは?
購入があったら、基本的には発送するだけですが、メッセージの自動送信の設定も可能になったそうです。
購入者からの評価はありますが、店側から評価することはありません。
購入後の流れに関してはメルカリに比べるとシンプルです。
購入者とのやりとりは?
購入者とのやりとりも基本的にはありません。
何かあれば取引メッセージで連絡ができるようにはなっています。
連絡は、取引終了後も必要があれば取ることが可能です。
購入後のキャンセルは?
メルカリshopsでの購入後のキャンセルの流れがわからず、手間取ってしまった経験があります。
メルカリではキャンセルに承認が必要だったりするので、運営側からもメールが来たりして、手間はあるけれどある意味わかりやすいのです。
でも、メルカリshopsでは、店側がキャンセル操作をするだけで終わりです。
私が確認した限りでは、購入者へも特に通知が無いようで、本当にキャンセルできているのかお互いに戸惑ってしまいました。
また、キャンセルになった本も、画面上は売れたままの状態になっているため、新たに出品する必要がありました。
※仕様や規約は随時変わっていくと思いますので、詳しくは公式サイトを参考にしてください。
メルカリshopsで古本販売のまとめ
ここまで、メルカリshopsで古本を販売することについて、私の経験を中心にまとめてきました。
私の個人的な感想としては、メルカリとメルカリshopsでは一長一短で、どちらを選択するかは複数人で管理したいなどの状況によりけりだと思います。
私の個人的な経験や感想が、メルカリshopsの開設を迷っている方のお役に立てば幸いです。
コメント