【お仕事漫画】学生・社会人必見!おすすめのお仕事漫画10選

全記事

漫画のジャンルは様々ありますが、

今回ご紹介するのは「お仕事漫画」です!

サラリーマン、教師、警察、画家、弁護士など、

様々なジャンルで「お仕事漫画」が出版されています。

読むだけで業界の裏側を知ることができたり、

そのお仕事ならではの苦悩や、やりがいを疑似体験することができます。

今回は「お仕事漫画」について

おすすめの10作品を、あらすじとともにご紹介します。

いつか死ぬなら絵を売ってから

いつか死ぬなら絵を売ってから」

(2024年4月時点)

【巻数】2巻

【掲載誌】月刊ミステリーボニータ

【ジャンル】アート、ビジネス

清掃員の仕事をしながら、ネットカフェを転々としている主人公「一希」。

その日暮らしのひもじい生活を送っているのですが、

ささやかな趣味の一環で、小さなメモ帳に黒ペンで絵を描いていました。

とあるきっかけで、お金持ちの美術愛好家である「透」と出会い、

メモ帳の絵を気に入られ、「僕に売ってくれないか?」と打診されます。

自身の絵をお金に変えることへの戸惑いや、日々のひもじさから抜け出したいという感情が

主人公の中に渦巻いていきますが、

透との関係性を深める中で

画家として生きていくことの現実可能性を知り、

次第に一希の画家としての人生が進んでいきます。

この漫画では、

「アートがいかにして価値づけられ、市場で売られているのか」

というテーマで、

無名だった主人公の画家としての才能や、

独特の人生観が徐々に認知されていく様子が描かれています。

一希は天性のアーティスト気質で、

どんなに辛い境遇でも「描かずにはいられない」とペンを握ってしまいます。

その一希の絵がなんとも味のある良い絵なんですよね。。

「アート」と「ビジネス」の関連性も学べる名作です。

しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜

「しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜」

(2024年4月時点)

【巻数】全6巻

【掲載誌】白泉社

【ジャンル】法律、ネットトラブル

ネット炎上SNSトラブルに特化した法律漫画です。

例えば、ブログ記事での誹謗中傷、SNSでのなりすましなど。

事件に巻き込まれた被害者の心情や、具体的な法的措置の手順について

現場感をもって、かなり詳細に描かれています。

主人公の「保田理(やすだおさむ)」は

お世辞を言わないドライな性格で、

淡々と適切な手段で事件に立ち向かっていきます。

甘いお菓子が好きという可愛らしい一面もあり、

ほっこりする場面も多く読みやすいです。

よくYouTuberなどが誹謗中傷に対して

法的措置をとりましたといった報告が話題になりますよね。

「実際に弁護士費用はどれくらいかかるのか」

「結局どれだけの慰謝料を請求できるのか」など、

かなりシビアな部分まで描かれます。

法律学習での入門書としてもおすすめしたい作品です。

2月の勝者ー絶対合格の教室ー

「2月の勝者ー絶対合格の教室ー」

(2024年4月時点)

【巻数】20巻(完結)

【掲載誌】週刊ビッグコミックスピリッツ

【ジャンル】中学受験予備校

こちらの作品は、中学受験予備校が舞台となっています。

大学受験ではなく中学受験というのがミソで、

「地元の公立中学ではなく、敢えて私立中学を受験するメリット」などが

赤裸々に描かれているのが特徴です。

2021年、柳楽優弥さん主演でドラマ化もされています。

ドラマもとっても面白いのでおすすめです。

主人公は、業界で有名な塾講師「黒木蔵人(くろうど)」

「中学受験は課金ゲーム」

などと、歯に絹着せぬ物言いで、中学受験界の本質を突いていきます。

また、家庭環境にも深く踏み込み、

夫婦間でのトラブルや、

子どもへの虐待にまで発展してしまうケースといった、

かなりドロドロとした問題にも切り込んでいます。

主人公の黒木先生は冷静でクールな性格なのですが、

「生徒たちを絶対に合格させたい」

という強い情熱が随所で感じられてグッときます。

ハコヅメ

「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」

(2024年4月時点)

【巻数】23巻(完結)

【掲載誌】モーニング

【ジャンル】警察、女性

「ハコヅメ」は、女性警察官の「川合麻衣」が

交番勤務をする中で、様々な事件に立ち向かっていくお話なのですが、

基本的には「女性警察官あるある」をゆるーく楽しめるような

内容となっています。

男性警察官も多数登場するので、警察官同士の恋愛話なども登場します。

主人公の川合はドジっ子キャラなのですが、

上司のエリート警察官「藤聖子」に心身ともに鍛えられ、

徐々に成長していく過程も楽しめます。

扱われる事件も様々なのですが、

時折、殺人事件違法薬物事件などが

かなりシリアスに描かれる回もあります。

緩急がすごいです。

作者さんの「泰三子」さんが元警察官だったこともあり、

非常にリアルな警察官事情まで知ることができます。

左ききのエレン

「左ききのエレン」

(2024年4月時点)

【巻数】24巻

【掲載誌】ジャンプ+(原作版はKindleでも販売中)

【ジャンル】広告代理店、アート

左ききのエレンは、高校時代の同級生である

大手広告代理店のアートディレクターである主人公の「朝倉光一」と、

ニューヨークを拠点に画家として活躍する「山岸エレン」が

それぞれ、アート業界での苦悩や葛藤を抱えながら成長していく作品です。

「広告代理店って実際にどんなお仕事をしているだろうか」

みたいな興味から読み始めたのですが、

原作者の「かっぴー」さん自身が元広告代理店のアートディレクターだったこともあり、

かなり現場感をもって実情を知ることができます。

また、画家のエレンが描く、ド迫力のグラフィックアートも注目ポイントです。

主人公の朝倉とエレンは

凡人と天才として、対極の存在として扱われています。

個人的には朝倉も十分天才側なのでは?と思ってしまいますが、

それ以上にエレンや、その他の天才キャラが突き抜けているのですね。

それ故、「天才になれなかった凡人の苦悩」

「天才であるが故の孤独感や他人と分かり合えない虚しさ」といった、

両軸で、心の苦悩が描かれていきます。

2019年にドラマ化もされています。

朝倉役を神尾数珠さん、エレン役を池田エライザさんが務めたことで

話題になりました。

ここは今から倫理です。

「ここは今から倫理です。」

(2024年4月時点)

【巻数】8巻

【掲載誌】グランドジャンプPREMIUM

【ジャンル】倫理、教師

高校で倫理の教師を務める主人公「高柳先生」が

受け持つ生徒たちの思春期ならではの悩みに向き合う物語です。

例えば、境遇や能力が「普通である」ことに悩む生徒や、

「自殺問題」なども登場します。

教育現場での問題を、哲学の知識を用いて解決していくという切り口が斬新で、

「高校時代にもっと倫理の勉強をしておけばよかったな・・・」

なんて思ってしまいました。

とても深みのある作品です。

2021年にドラマ化されています。

重版出来!

「重版出来(じゅうはんしゅったい)!」

(2024年4月時点)

【巻数】20巻(完結)

【掲載誌】月刊!スピリッツ

【ジャンル】出版社

「重版出来!」は学生時代、柔道一筋だった主人公「黒沢心」が

怪我を理由に柔道家としての道を絶たれてしまい、

週刊コミック誌の編集者として就職する所から物語が始まります。

子どもの頃に読んだ柔道マンガをきっかけに

柔道を始めたということで、編集者という進路になった訳ですね。

ちなみにタイトルの「重版出来(じゅうはんしゅったい)」とは

既に出版されたものを増刷するという意味で、

出版社では「重版出来!やったー!」みたいな感じで使われるそうです。

このマンガの特徴はなんといっても、主人公の黒沢さんの

漫画に対する熱量と、漫画家さんのやる気を引き出すパワーですね。

漫画は漫画家さんだけでは出来上がらない。

編集者というサポーターがどれだけ重要な存在であるか

リアルに描かれています。

健康で文化的な最低限度の生活

「健康で文化的な最低限度の生活」

(2024年4月時点)

【巻数】12巻(完結)

【掲載誌】ビッグコミックスピリッツ

【ジャンル】市役所職員、福祉課

このマンガは、市役所の福祉課の実情が

赤裸々に語られています。

区役所職員として就職した主人公「義経(よしつね)えみる」は

福祉課の生活課という部署に配属されます。

生活課では、生活保護に関する業務に携わるようになり、

生活保護を受給する家庭の実情や、申請が通らないケース、

申請者が両親と疎遠な場合はどうなるのかなど、

かなり細かく描かれています。

筆者の「柏木ハルコさん」の絵のタッチがとても綺麗で

だらしないんだけど、どこか可愛げのあるキャラクターが多数登場します。

世間が抱く「生活保護受給者」や「役所の対応」への認識と、

実際の現場での状況はだいぶ異なるんだなあというのが

私の率直な感想でした。

視野を広げるという意味でも、強くおススメしたい作品です。

百木田家の古書暮らし

「百木田家の古書暮らし」

(2024年4月時点)

【巻数】4巻

【掲載誌】グランドジャンプ

【ジャンル】古書店

世界一の古書店街として有名な「神田神保町」の古書店が舞台となっています。

主人公である三姉妹の次女「百木田(からきだ)二実」は、

祖父の残した古書店を引き継ぐことになるのですが、

残り二人の姉妹も神保町に移り住み、3姉妹で古書店を経営していきます。

山奥の家まで古書の買取に出向いたり、

古書会館という場所で業者専用の仕入れを行う場面まで登場し、

古書店がどのように運営されているのか、かなり詳しく描かれています。

主人公の古本への知識と愛情も相当なもので、

大正時代に発行されたようなレア本を発見すると

目を輝かせます。

古本に興味があれば、是非読んでみてください。

刷ったもんだ!

「刷ったもんだ!」

(2024年4月時点)

【巻数】

【掲載誌】モーニング・ツー

【ジャンル】印刷会社

このマンガは作者である「染谷みのる」さんが

実際に印刷会社で働いていた際の経験を元に

印刷会社での実際の業務内容や、細かいあるあるなどが

描かれています。

主人公は元ヤンの「真白悠」。

デザインの仕事がしたいということで、

中小印刷会社に就職します。

元ヤンというキャラなので、癖のある上司にも

負けん気で付いていくような強い姿勢を見せつつ、

それ故に業務を抱え込んでしまう場面なんかもあったりするのですが、

そこで同僚から助けられることをきっかけに、徐々に会社に馴染んでいきます。

その様が、まるで新入社員時代の自分を見ているかのような、

やる気一本で突っ走る感じがして、とても魅力的なキャラだなと感じました。

「カーニング」(文字と文字の間のこと)など、

かなり専門的な印刷技術のことまで分かりやすく解説されています。

何気なく手に取っている書籍も

ここまで細かくこだわりを持って印刷されていることがわかり、

個人的にとても視野が広がりました。おすすめです。

まとめ

今回はおすすめの「お仕事マンガ」を10作品ご紹介しました。

いずれも私に新しい発見をもたらしてくれた名作揃いなので、

是非おすすめしたいです。

コメント